ここがポイント!「ライターのための分かりやすい薬機法(薬事法): アフィリエイター、ブロガー、webライター必見 Kindle版」レビュー
薬機法の規制を理解していないために起きる失敗を防ぐには、初心者にもわかりやすい入門編の解説書で基本を抑えることが重要です。そこで、入門書として適した「ライターのための分かりやすい薬機法(薬事法): アフィリエイター、ブロガー、webライター必見 Kindle版」をレビューします。
アフィリエイターにおすすめの入門書
アフィリエイターにとって、薬機法は避けて通れないハードルとなっています。そして、薬機法をクリアする紹介記事の書き方はわかりにくい部分が多いため、役に立つ入門書の存在が欠かせません。
「ライターのための分かりやすい薬機法(薬事法): アフィリエイター、ブロガー、webライター必見 Kindle版」は、手軽に読める薬機法の入門書としておすすめです。
初心者でも戸惑わない平易な表記
「ライターのための分かりやすい薬機法(薬事法): アフィリエイター、ブロガー、webライター必見 Kindle版」(以下、本書と呼びます)は、薬機法の知識が乏しい人でも理解しやすい内容となっています。専門書のような難解な解説ではなく、初心者が読みやすい平易な表記になっていることがその理由のひとつです。
もちろん、アフィリエイターとしてはベテランでも、薬機法はよくわからないという人にも理解しやすいでしょう。
具体的な表現の可否を例示
ただ、平易な表記であっても、概念の説明ばかりでは、実際に使える表現と使えない表現をイメージしにくいかもしれません。しかし、本書は具体例を多数示すことで、より実践的な表現の可否を容易に理解できるようになっています。
一部表記に誤りはあるものの影響ないレベル
本書を読み進める中で、一部の表記に問題がある、誤っていると気づくことがあります。たとえば、「薬事法は立派な憲法なので、違反したら罰則があります。」(位置No.101/520)と書かれています。
日本において憲法とは「日本国憲法」のことであり、薬事法(薬機法)は憲法ではなく、憲法の下位にある法律のひとつです。また、憲法には罰則はありません。
しかし、このような初歩的な誤りがあるからといって、薬機法とアフィリエイトの関係についての記述まで信頼度が下がるわけではないといえます。本筋の内容については問題なく、影響ないレベルの誤りです。
一般化粧品と医薬部外品の区別に重点を置いた解説
本書の大きな特徴のひとつに、より薬機法の影響を受けやすい一般化粧品と医薬部外品の区別に重点を置いた解説がなされている点があります。
最初は包括的な規制の解説
ただし、全体の構成としては、まず化粧品、医薬部外品、医薬品、医療機器に共通の包括的な規制の解説があります。品目にかかわらず駄目な表現を知ることができるパートであり、薬機法の基本的な考え方を知ることができるパートです。
分類ごとに使える表現が違うことを解説
共通した規制の次は、一般化粧品と医薬部外品にあたる薬用化粧品では使える表現が異なることの解説です。アフィリエイターにとって、とくに見逃せない部分でもあるため、全体の1/3を費やして解説されています。
また、化粧品で使用可能な表現を56も列挙しています。これを見れば、アフィリエイトで記事を書く際、非常に便利で役立つといえるでしょう。たとえば、「毛髪のツヤを保つ。」(位置No.202/520)、「皮膚の柔軟性を保つ。」(位置No.206/520)、「乾燥による小ジワを目立たなくする」(位置No.216/520)といったものです。
これらは、現状維持や隠すという意味を持つ表現になっています。化粧品は薬ではないため、現状より上の効果や、治療をイメージするような表現は使えないためです。
化粧品の次は、医薬品、医療機器についても使える表現が解説されています。
大事なことは繰り返しチェック
本書を何度も読めばよいですが、一度読んだだけでも忘れないように、大事な点は繰り返しチェックできるように工夫されている点も特徴のひとつです。
各パートで念を押している大事なこと
薬機法の目的は理解できても、具体的な表現の仕方についてはわかった気になっていても理解できていないことが多いものです。微妙な違いが使用の可否を分けることも珍しくないため、初心者ならなおさらでしょう。
たとえば、化粧品の場合、シミを隠すという表現は可能ですが、シミを消すとは書けません。同じようなものだと感じるかもしれませんが、薬機法では隠すと消すは完全に別物です。
そこで、本書では大事なことを念押しするように書かれています。
Q&A方式で理解しやすい
本書では、Q&A方式の解説により、実際に使用を考えると思われる表現の可否と、駄目な場合はどこが駄目なのかを理解しやすくなっている点にも注目です。さらに、どうすれば使える表現になるのかについても言及されており、ライターにとってありがたい点といえます。
理解度を確認する練習問題も用意
重要な点を繰り返し解説するだけでは、本当に理解できているかどうかがわかりません。そこで、本書では練習問題が用意されています。
間違いやすいポイントの理解度を深める解説
NG例とOK例、Q&A方式など、初心者が間違いやすいポイントは具体的に解説することで理解度を深めるように工夫されているのが本書のよい点です。ただ、そこで終ってしまったのでは、理解した気になっていても、実際のライティングに応用できない可能性があります。
練習問題で再確認できる
そこで役に立つのが練習問題の存在です。解説を読んでいるときは「答え」を読んでいるのと同じであるため、わかった気になってしまうことがあります。しかし、練習問題は自分で答えを出さなければなりません。
ちゃんと解説が身についていれば正解できるはずです。もし、答えられなかったら復習をしましょう。
▽まとめ
入門編を理解できたらワンランク上を目指す
本書を活用することで、アフィリエイターやライターとして薬機法に違反しない表現と、その考え方を身につけることが可能だといえるでしょう。ただし、あくまでも入門編であり、これだけで薬機法のすべてに対応できるわけではありません。本書の内容を理解できたなら、ワンランク上を目指してみるのもよいでしょう。
▽参考情報
ライターのための分かりやすい薬機法(薬事法): アフィリエイター、ブロガー、webライター必見 Kindle版
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