広告業界に必要とされる資格は?就職・転職をさらに有利にするために

これから広告業界への就職・転職を考えている人は、履歴書で他の人と差別化して有利にするために、資格を取得しようと考えているのではないでしょうか。資格はたくさんありますが、実務で通用する資格でないと、ほとんど意味がありません。そこで、今回は広告業界への就職・転職を有利にする資格を3種類厳選して紹介します。

広告関連の仕事に就くのに役立つ資格は

よく広告関係の仕事に就くために資格は関係ないという意見を聞きますが、はたしてそうなのでしょうか?もちろん実際に就職して仕事を始めると、必ずしも資格があるから出世するとは限りません。広告関係の仕事はセンスと人間関係を良好にするスキルなども重要だからです。

しかし、いざ就職となると応募者も多く、履歴書で振り落とされます。そのときにほんの少しでも差別化を図れることがある方が就職活動に成功する可能性が大きくなるのです。資格は可視化できる情報のため、ライバルが複数いる場合などには影響が大きいといえるでしょう。

ウェブ解析士でアクセス解析のスキルを

自社の公式サイトの訪問者を解析し、自社に興味を持つ人たちがどのような人たちなのかを分析するスキルです。解析されたデータは、情報の集合体でしかありませんが、解析のスキルを持っていれば、あらゆる判断をするための土台となります。

このスキルを身につけるのがウェブ解析士で、一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)が認定している資格です。ウェブ解析士には「初級ウェブ解析士」、「上級ウェブ解析士」、そしてさらに新人研修にも役立つ「ウェブ解析士マスター」という3段階のウェブ解析士の資格試験があります。

認定試験は、指定された会場に設置のパソコンを使って行います。回答時間は60分で4択の問題が60問出題されます。その場で合否がわかり、合格したら2週間以内にレポートを提出すると認定されます。

PRプランナーは広報実務のある人の転職におすすめ

一般的に広報の仕事をしたい場合にもおすすめの資格がPRプランナーです。PRプランナーは、PRのための基本的なスキルを身につけるための認定資格です。コミュニケーションに関わること、マーケティング全般、ブランドマネージメントなどの知識とスキルを身につけられます。

試験は1次試験から3次試験まであり、3次試験合格でPRプランナーになれます。1次試験は受験資格がありませんが、免除条件などはなくいきなり2次、3次を受けることはできません。順番にグレードアップしていく必要があります。

試験は年に2回受けられます。前期と後期があり、前期は1次試験が3月、2次試験が5月、3次試験が7月に、後期は順に8月、10月、12月に実施されます。3次試験の受験資格は、2次試験合格者で、3年以上広報またはPR関連の実務にかかわる経験が必要です。

広報実務をこなしていた人で、広告業界に転職しようとする人におすすめの資格です。

実際に広告を作るなら薬事法管理者がおすすめ

広告業界に就職するためにはウェブを解析やマーケティング関係の資格が主流ですが、薬事法管理者やコスメ薬事法管理者が実は広告界で必要とされていることをご存知ですか?

広告宣伝費を多く使うクライアントがどこか、なぜ広告に予算を多く割くのかを理解すると、薬事法管理者の資格が広告を作る上で必要になることがわかります。広告宣伝費を使っている企業は、車・化粧品・食品産業が増加の傾向があるとともに、宣伝費も多めです。

食品産業が伸びているのは、健康志向が強く、トクホや機能性表示食品といった健康食品の販売が増加しているためです。化粧品や健康食品、健康機器は、広告の売上に対する影響が特に強い分野ですが、同時に広告が法律で規制されている分野でもあります。

化粧品や健康食品・健康機器は、人体に働きかけ健康に関する商品であるために、一歩間違えると健康を害する可能性があります。そのため、この分野で広告を作ろうとすると薬事法や景品表示法などの法律知識が必要になってきます。

法律に対する理解が不十分な場合、どんなに魅力的な商品を開発しても薬事法に引っかかってせっかく作った広告が出せないかもしれません。また、途中で指摘を受ければ広告掲載時に中途で外さなくてはいけない状況になり損害が増えてしまうことがあります。最近は消費者庁だけではなく、自治体も監視の目を光らせているため、以前よりさらに監視の目が厳しくなっています。

法律に違反した広告を出した場合、場合によっては広告を中止するだけではなく、課徴金や罰金、懲役になる場合もあるため、問題はかなり深刻です。そのため、薬事法管理者やコスメ薬事法管理者の資格を持っている人が優遇される傾向にあります。

広告業界への就職のために資格を取ろう

就職や転職を考えるとき、資格は履歴書で訴求力があるポイントです。しかし、誰でも持っているような資格では、ポイントは稼げません。PRプランナーであれば、3次試験まで合格すること、ウェブ解析士であれば「ウェブ解析士マスター」まで取得することを目指しましょう。

また、薬事法管理者やコスメ薬事法管理者の資格であれば、即戦力になり、保持者も少ない資格ですから差別化が図れます。入社したあとも、化粧品や健康食品に特化して働くことも可能です。じっくりとどの資格を取るかを考えて就職に備えてください。

▽参考情報

https://toyokeizai.net/articles/-/187757?page=3
https://jpsk.jp/examination/pr-planner.html
https://www.waca.associates/jp/learning/course/wac/

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